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【2019年11月30日】

【国際セミナー(Philippe Druelle, D.O. DscO) in 大阪 参加のご報告】

 

 

 

 

 

 

今回

 

11/21~11/25

 

大阪で行われた

 

私が現在所属するオステオパシーグループ

FOSG(フルクラムオステオパシースタディグループ)

主催で行われた国際セミナー

 

「慢性的な激しい痛みに対するオステオパシー治療 〜体性内臓と内臓体性の相互関係〜

 

に参加してまいりました。

 

講師は、FOSG主催では8回目の来日となる

 

Philippe Druelle DO, DscO

(フィリップ・デュリィエル DO,DscO)

 

彼は、その優れた業績により世界的に認められたオステオパスです。世界に数多くの伝統的なオステオパシー大学を創設し学生の指導にあたる他、セミナー講師として複数の大陸にまたがって精力的に活動されています。オステオパシーの概念を初めて頭蓋内に応用し、脳の機能を再び活性化させる数多くのテクニックを開発してこられました。小児科学や産科学の分野でも多大な貢献を果たし、脳震盪の後遺症の緩和にも寄与されてきました。約20年間におよぶ研究また、学生および施術者向けのオステオパシー専門書28冊を執筆されています。

 

 

今回のセミナーでは

 

骨格と内臓との相互関係を中心に、血管、神経、心臓や脳といった様々な部位を構造的、機能的に学ぶとともに、量子レベルでのコンタクトやどのように施術していくのか膨大な知識と経験を基に学ぶことができました。また感情の世界が私たちにどのような側面から影響を与えるかなど、それに対して、私たち施術者側が在り方など、大きな枠組みから細かい部分にまで学ぶことができました。

 

私たちは日々様々な症状を持っている方を施術しています。骨や関節、筋肉、神経や内臓、そして頭蓋や脳と様々な部位や症状に対して、様々な手法を用いて施術を行います。症状一つとっても、そこには急性期から慢性期と経過や環境、原因によって様々な違いがあります。施術後から素晴らしい効果を生む場合もあれば、長期に渡って寛解していくケースもあります。

その中でも、評価によって根本的な原因は見つけているが、施術効果が芳しくなかったケースも勿論あります。今回はそういったケースに対する、施術手段や身体がより機能的に活動できる最適な導き方や考え方や手順。これを一つでも間違うと全く異なった効果になるということを、解剖学、生理学、病理学的な面は勿論、精神的な面も含めた相互関係を考えて、より効率よく、最も最適な手順で、どういった手法を用いて施術していくのかを学びました。

私たちが、日々悩んでいる部分に対する解決方法がより具体的に理解でき、本当に納得できる内容でした。

またそのような施術の考え方は勿論、今回は特に施術者側の在り方も深く学ぶことができました。

 

 

オステオパシーでは、BODY(身体)-MIND(心・精神)-SPIRIT(魂)の三位一体のバランスをとることが健康に必要と考えられていますが、BODY(身体)に対しては、目に見えるものとして、様々な側面からオステオパシー医学以外の多くの分野で研究され、それに対する様々な治療法や施術方法が開発されています。

 

ただ、それ以外のMIND(心・精神)やSPIRIT(魂)という部分においては、目に見えない世界であり、空想的、創造的な部分で捉えられていることもあり、治療法に関しても、どこかはっきりしない曖昧な捉えられ方をしています。

 

今回のセミナーでは、なぜ痛み、なぜ病気になるのかといった部分を構造や機能的側面から捉えると同時に、人の感情というものがどのように私たちの身体に影響し、それを作り出し、また表出させてしまうのかというかといった相互関係性も学び、私たちにとっても何か曖昧だった部分に繋がりを持つことができました。

 

BODY-MIND-SPRITは相互にバランスを取り続けなければなりませんが、各要素においても、より細かく個別的な理解や関わりが必要です。しかし、その個別性も全体との関係性の中で成り立つため、切っても切っても切り離せない関係です。このつながりがなぜ存在し、なぜ必要なのかを考えたときに、私たち人間がなぜ生まれ、なんのために生き、どんな役割があり、どこに向かっていくのかという目的や世界観まで考える必要性があります。

 

私たちが本来健全であるべき部分は、本来人間が持っている目的や進むべき道から外れた時に、病気になり痛みや症状として表出していると考えられ、だからこそ、その目的や進むべき道へ導くために、私たちオステオパスや様々な施術家、治療者が存在しているということです。

 

今回のセミナーでは、そういった大きな内容を私たちの軸としながらも、科学的根拠に裏付けられた医学的基礎や応用を、知識や技術として学ぶことができました。

 

 

フィリップ先生のセミナーは、本当に素晴らしい。単なる技術セミナーではなく、生命を扱う私たち施術者側の在り方を本当に学ばせてくれます。彼の言葉や伝えてくれる内容は、単なる理性としての頭だけで理解するのではなく、本当に心に伝わり、響き、芯から納得し、感動できます。

 

施術者だけではなく、全ての人に聞いてほしい素晴らしい内容でした。だからこそ、私たちが臨床や人生を通して、多くの人に少しでも与え、伝えていかなければならないと痛感しました。本当に感謝しています。

 

そのベースを作ってくれた私たちFOSG(フルクラムオステオパシースタディグループ)の西山正洋 代表には本当に感謝でしかありません。

 

オステオパシーに出会えたこと、オステオパシーで生きること、心から信じあえる素晴らしい仲間と学び続けられることに感謝し、私自身の人生を、私自身の決断と選択を通して楽しんでいきたいと思う素晴らしい内容でした。

 

これからも、オステオパシーを通して、多くの方々のお役に立てるよう日々精進していきます。

 

 

オステオパシック フィールド ブレス

畦地 一郎

 

フィリップ先生の生誕70周年パーティを私たちFOSGグループで行うことができ、大変喜んでいただけました。


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