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【2019年08月10日】
【国際セミナー(DR.Julie Mai D.O.) in 大阪 参加のご報告】
今回
8/1~8/5に
大阪で行われた
私が現在所属するオステオパシーグループ
FOSG(フルクラムオステオパシースタディグループ)
主催で行われた国際セミナー
「オステオパシーによって子どもの潜在力を最大限に発揮させる方法を学ぶ 〜存在の本質から働きかける〜」
「オステオパシーによる心臓血管系(血管の分岐部を含む)の治療」
に参加してまいりました。
講師は、FOSG主催では2回目の来日となる
アメリカのオステオパシー医師である
ジュリー・メイ D.O. (Julie Mai D.O.)でした。
彼女は、カリフォルニア州のサンディエゴとコスタメサを拠点とし、伝統的オステオパシー全般及び頭蓋オステオパシーを研究、実践されています。またホメオパシー及びバッチ・フラワー・エッセンスの認定も受け、これらの療法を必要に応じて補助的に用いられています。
彼女はサンディエゴにあるOsteopathic Center for Children(オステオパシックセンターフォーチルドレン)の創設者でもあり、伝統的オステオパシーを受け継がれ、長年に渡って特に小児分野において多大な貢献をなさっていた伝説的オステオパスでもあるDr.Viora M Fryman,D.O.,FAAO,FCA(ヴィオラ・フライマン博士)に誘われて、10年間そのセンターでフライマン博士の下で働き様々な発達障害を持つ子供達の治療を経験し、また、新生児や妊婦を含む大人の問題にも取り組まれていました。尚且つ半年間以上フライマン博士と同じ治療室で患者を一緒に診て、直接彼女から指導を受けています。フライマン博士の受け継がれてきた知識や技術はもちろん、伝統や思いも直接受け継がれ、多くの方々に伝えている素晴らしい女性であります。現在では様々な場所で講師陣の一人として活躍し、医学部の非常勤講師も務められています。
去年は、来日した際の多忙なスケジュールの中、2日間の貴重なセミナーを開催していただき、基礎的な知識や様々な技術は勿論のこと、オステオパシーに対する熱い思いと伝統的なオステオパシーを後世に伝えるという責任感を、私たちに言葉だけではなく、手を通して伝えていただきました。
短い期間でしたが、私たちの心に十二分に伝わり、是非5日間を通して、FOSGメンバーが、ジュリー先生のオステオパシーをしっかりと受け止めたいという考えから、今回このような機会を得ることができました。
やはり、今回も、考える事、感じる事、それを手や指、心を通して聴くことの必要性や重要性を、彼女自身がフライマン博士やフィリップデュリエル先生から、直接受け取った思いや感覚を手を通して私たちに伝えていただきました。
前回も、フライマン博士やフィリップ先生から、直接、手から手へとその受け継がれてきたことを、私たちに伝えていただいたのですが、今回は、より基礎的な解剖学や生理学的な部分も掘り下げながら指導していただくことで、前回よりも遥かに深く広い内容を聴き、理解することができました。
特に今回は、その触診を様々な違ったレベル(階層)で習得することに特に重きを置いて指導していただき、皮膚から始まり、皮下組織や筋膜や筋繊維、骨膜や骨内組織、そして動脈、静脈、リンパなど、様々なレベルでの触診を彼女の手を通して、直接学ぶことができました。
その繊細な触診と感覚は、私たちが患者さんからより多くの情報を受け取るために必要なこと、大切なのは沢山のテクニックを知っていることではなく、それよりもまずはよく感じること、それがより理解を深め、良い施術ができる最初の一歩であることを痛感させられました。
触診に多くの時間を費やすとともに、そこから、伝統的なオステオパシーを通して、全身の様々な部位の評価やテクニックを、成人と小児と細かく数多く教えていただけました。
今回も、小児の実際の施術も拝見することができ、その知識と技術のレベルの高さとその考察力や対応力には本当に感心させられました。特に感じたのが、人としてコンタクトしていること、心から尊重した上で心と心を繋ぎ合わせながら、触診を行い、評価し施術を行っていることを感じ、考えさせられました。最初は、緊張していた子供達が徐々に、彼女に心を開き、オステオパシーを受け入れていく様子は本当に素晴らしいものがありました。
彼女のオステオパスとしての素晴らしい才能は勿論、今回は前回と異なり、フライマン先生やフィリップ先生から受け継いだ伝統的なオステオパシーを彼女自身がしっかりと受け止め、感じ、考え、それを実践し、アップグレードされたことを、多くの参加者に本当に理解してもらえるよう、セミナー会場を走り回りながら、一生懸命伝えようとしてくれました。その熱意は本当に素晴らしいものであり、本当に尊敬できます。
彼女自身が、ATスティル博士から始まったオステオパシーを彼女自身を通して私たちに真摯に向き合い伝えてくれたことから、彼女からオステオパシーの伝統的なものを伝えてもらいながらも、彼女自身、ジュリーメイ先生のオステオパシーを私たちは学ぶことができた本当に素晴らしい5日間でした。
知識、技術だけではない、素晴らしいものを私たちは受け取ることができ、私自身もこれを私自身のオステオパシーを通して、患者さんは勿論、関わる全ての人々に伝える必要性を体験し、実感しました。
「手で感じること、自分が感じることを信じること」
自分自身のやるべきことを考え、感じ、信じて、オステオパシーで多くの方々がより素晴らしい人生を送れるようにオステオパシーで生き続けていきます。
オステオパシック フィールド ブレス
畦地 一郎