オステオパシック

FIELD BREATH

BLOG

ブログ

【2018年12月01日】

【国際セミナー(Philippe Druelle, D.O. DscO) in 大阪 参加のご報告】

 

 

 

今回

 

11/9~11/13

 

大阪で行われた

 

私が現在所属するオステオパシーグループ

 

FOSG(フルクラムオステオパシースタディグループ)

 

主催で行われた国際セミナー

 

「エナジェティック・インパルスによる伝統的な骨・関節のアジャストメント(第2部)」

 

に参加してまいりました。

 

講師は、FOSG主催では7回目の来日となる

 

Philippe Druelle DO, DscO

(フィリップ・デュリィエル DO,DscO)

 

 

彼は、その優れた業績により世界的に認められた伝説的なオステオパスです。世界に数多くの伝統的なオステオパシー大学を創設し、学生の指導にあたる他、セミナー講師として、複数の大陸にまたがって精力的に活動されています。オステオパシーの概念を、初めて頭蓋内に応用し、脳の機能を再び活性化させる数多くのテクニックを開発してこられました。小児科学や、産科学の分野でも、多大な貢献を果たし、脳震盪の後遺症の緩和にも寄与されてきました。約20年間におよぶ研究また、学生および施術者向けのオステオパシー専門書28冊を執筆されています。

 

今回は去年行われた

「エナジェティック・インパルスによる伝統的な骨・関節のアジャストメント

の第2部にあたります。

 

伝統的オステオパシーにおける骨と関節の調整を

 

概念から基本的な原則、バイオメカニズム・バイオダイナミクス・バイオエナジェティックの概念を理解した上でどのように働きかけて行くのかを、前回よりもより深く、細かく、より生命に対する知識やコンタクトそして技術と学ぶことができました。

 

単に、新しい技術や知識を学ぶことではなく、フィリップ先生が長年に渡って到達した人間として生きる、生命をどのように扱っていくのか、オステオパスとしての在り方そのものを、私たちに伝承するために、今回も私たちが学ぶべき知識や技術を通して指導していただきました。

 

この骨・関節のテクニックでよく知られているのが、HVLA(High Velocity Low Ampuritudo -高速低振幅)テクニックやスラストといわれている元々はオステオパシーのテクニックであり、現在はカイロプラクティックなどでよく使用されている、いわゆる関節をバキッとするテクニックです。

 

これは、ズレている関節を強制方向に「押す」ことによって、骨・関節を正常な位置に戻すと思われている方が非常に多く、現在このテクニックを使用されている方にもそのような概念でされている方もいらっしゃいます。結果治療効果が得られるという場合もあるとは思われます。

 

オステオパシーにおける骨・関節アジャストメントは、上記のように骨や関節を「押す」という行為をするわけではありません。結果的に正常な位置に骨や関節がポキっとするような音を立てて戻ることもありますが、それは、骨を「押す」ことによって調整されたわけではないということです。

 

このテクニックを使用する際も、様々な手法を用いて評価し、骨由来なのか内臓由来なのか、どの手順で、どのように調整していくことが必要なのかを、解剖学、生理学をしっかりと捉えて、必要な場所に必要なだけのエネルギーを通して調整をしていくことを深く理解することができました。

 

私自身も、オステオパシーに出会う前から、このようなテクニックに非常に恐怖心や抵抗感があったのですが、フィリップ先生のインパルスの概念や技術を学ぶことによって、このインパルスの概念やテクニックの奥深さやその効果の素晴らしさを体感し、今では本当に必要なものであると感じています。

 

ただズレている部位を矯正するのではなく、そのひとの人生がより良いものになるように、インパルスを通して矯正するということ、だからこそエナジェティック インパルスという概念になっていることを理解することができました。

 

 

このエナジェティック インパルスを成立させるためには、私たち自身がツール(道具)にならなければなりません。全てのテクニックを行う際にはまずこの状態が大切です。それは何かをなおすツールではなく、私たち自身がツールになったことを通じて「何か」がそれをなおしてくれるのです。

 

私たちがツールになれなければ、それは単なる表面的なテクニックであり、そこには「何か」は十分に働くことができないので、その効果は微々たるものです。

 

数多くのテクニックを学ぶことよりも、まずはそのツールになることが大切であることを学びました。

 

そのためには何千時間も実践し、練習していくからこそ、その領域に達することができますし、意図を持ちながらも、あくまでもツールになり続けることが特に重要であるということです。非常に困難な道のりです。

 

オステオパシーも単なる手段であり、この手段を通じて何が伝わっていくのか、なぜ自分自身を絶対的なツールにしなければならないのか、これは実践を通して、私たちが一生を通じて学び続ける必要性があります。

 

頭で知的に考えるだけでは絶対に到達できないことだとも考えられます。

 

その人が人生をよりよくするための、最適なバランスを獲得するために、私たちがそのツールやインターフェイスとして存在し、「何か」通してその方の人生に力強いエネルギーを与えること、これが本当に重要であり、私たちの役割でもあります。その手段が私にとってはオステオパシーというだけです。

 

今回も本当にオステオパシーの中の、エナジェティック インパルスをいう概念を通して、私たちの人生の在り方や意味、どのように向き合い、体験し、実践していくのか。前回よりもより深く広い内容で講義をしていただき、素晴らしい何かを得ました。

 

このような素晴らしいセミナーに参加できたことに本当に感謝しています。

ありがとうございました。

 

今後も、オステオパシーを通して、より良い人生に私も含め、全ての方々に最適なバランスを獲得していただけれるように、全身全霊学び続けていきます。

 

 

 

オステオパシック フィールド ブレス

畦地 一郎

 

 

 


TOP