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【2018年08月25日】

【国際セミナー(Anne-Julie Morand D.O.) in 大阪 参加のご報告】

 

 

 

今回

 

8/9~8/13まで

 

私が所属する

 

FOSG(フルクラムオステオパシースタディグループ)主催で行われた

国際セミナーに参加してまいりました。

 

今回のセミナー講師として、

 

カナダのモントリオールにあるオステオパシー大学より

 

Anne-Julie Morand D.O.(アン=ジュリー・モラン D.O.)をお招きし行われました。

 

 

セミナー内容として

 

「オステオパシーにおける産科学(受胎前〜妊娠〜分娩後)」

という非常に興味深いセミナー内容でした。

 

今回の講師である、アン=ジュリー・モラン D.O.(以下アンジュリー先生)はマギル大学神経心理学教養課程(2002 年)を経て、ウェールズ大学オステオパシー教養課程修了後、2009 年 6 月オステオパシーのディプロム(D.O.)取得のため「ストレス、視床下 部 – 下垂体 – 副腎系、サポートする近親者たち」と題する研究論文を執筆されています。特に、身体、ホル モン、行動という側面に大きな関心を寄せておられ、2009 年以来、出産に付き添い、分娩のフォローに携わっています。

また、モントリオールのカレッジ・オブ・オステオパシック・スタデ ィーズ(CEOM)および、その提携校(バンクーバー、ハリファックス)で婦人科・泌尿器 科学を教えておられ、カナダを始め、ヨーロッパなどで開催されるシンポジウムやカレッジで産科学や神経科学のワークショップやセミナー講師も務められています。

今回ご多忙の中、私たちFOSGの為に産科学という素晴らしいテーマをご教授いただきました。

 

彼女とは、モントリオールで行われたシンポジウムでお会いしたことはあるのですが、直接的に講義を受けたことがありませんでしたが、彼女の経歴や、その教えている内容、そして彼女が持っている女性としての内面からくる美しさや、その佇まい、一人の人間として非常に興味があった女性でありました。

また、今回のテーマでもある産科学も、彼女の持っている知識や最新の情報もぜひ受け取りたいと思っていたことから、本当に楽しみにしていました。

 

 

オステオパシーにとって、産科や前回の小児といって領域にも積極的にアプローチすることができ、尚且つその喜びも非常に大きい分野です。しかし、その為に必要とされる医学的な知識は勿論、妊娠前から産後に至るプロセスに対する知識の理解、そして解剖学的な理解とその部位への的確なコンタクトとよりデリケートに行う必要性がある技術と、通常の成人とは異なる理解と技術が必要になってきます。

 

今回のセミナーでは、その全てを網羅しており、より最新の情報も踏まえて事細かに講義していたきました。

また、実際に妊婦さんや出産されたばかりのお母さんと赤ちゃんの施術も見させていただき非常に貴重な時間でした。

 

ただ単に存在する知識や技術ではなく、いま私たちが学び、実践しているフルクラムの概念や伝統的なオステオパシーを通して、よりよくこの領域の理解を深める為に必要とされることを十二分に学ぶことができました。

 

今回のセミナーでは、アンジュリー先生のずば抜けた知識の量にも感銘を受けましたが、それ以上に、私たちオステオパス自体が健康でなくてはならない。私たちが常に健康であるからこそ、施術を行う患者さんに最善のことができるということ、私たちも一人の人間として、自分自身の人生や、心身の健康状態を安定させていなければならないといった、人と人、そしてその空間、全てがバランスが取れていなければならない。その大切さを学ぶことができたことが非常に大きかったです。

セミナー開始には、まず私たちが自分自身と向き合う時間を、瞑想を通して行った上で、講義が始まるといった、とても新鮮な内容であり、日頃から自分自身と向き合う大切さを体感しました。

 

 

 

今回のセミナーでは、私たちがカナダのモントリオールで行われた、シンポジウムで2度もお世話になった、私たちの親友でもあり、仲間でもあるAlexis Ruffié D.Oも来日し、アンジュリー先生のサポート役として手伝われました。また、彼の在学していた学校は、私達FOSGが師事しているフィリップ・ドゥリュエル D.O,DScOが創設され、校長もされているCEO(Collège d’Études Ostéopathiques)であり、その彼から、ナイトセミナーとして、通常のセミナー終了後、スペシャルな講義を受けることができました。

 

 

そこで思ったのは、彼自身も私たちと同じ、一人のオステオパスですが、オステオパシーに対する思いや熱意が非常に高く、いつもどのようにして最善の施術を提供することができるだろうかと考えている素晴らしい青年でした。

私たちFOSGで学び、実践していることと同じような考え方、思想でオステオパシーに取り組んでいたことに非常に感銘を受けました。本当に素晴らしいオステオパスです。

本当に彼から、一人の人間として学ぶことができたことも非常に大きな経験でした。

 

 

今回のセミナーを通して、新しい生命の誕生は本当に素晴らしい喜び溢れるものであると実感しました。

ただ単に子供を出産するという行為のみに囚われるのではなく、それまでの生き方や環境、そして過程(父母含めた)、受胎から出産までに関係する身体的、社会的、環境的な要因、そして出産、その後と全てにおいて理解し、受け止めた上で施術が必要になります。

新しい生命に関わる全ての人が、心身ともに健康であることこそ大切であると考えます。

それこそが、この世に生まれてきた子供達が、心身ともに健康でバランスのとれた人生を送ることができるということです。

 

無限にある可能性を持って未来へ進めること。

 

そして次、その次の世代へと繋がっていくこと。

 

私たちが少しでも、オステオパシーを通して関わることによって、一度しかない人生を本当に素晴らしいものになるよう影響を与えることができるのだと思いました。

 

今回も素晴らしいセミナーに参加させていただき、FOSG代表および素晴らしい仲間と家族に感謝いたしております。

 

 

 

Osteopathic Field Breath

畦地 一郎

 

【フルクラムオステオパシースタディーグループ】 

 

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